
BJ *sumire について…
現在、大阪のアトリエを中心にレッスンする他
ヴォーグ学園全校の講師を努めています。
また、全国の百貨店でのイベントを通して
「タティングビーズジュエリー」の繊細さや手仕事の美しさを伝えています。
「タティング」というレース編みの技法がまだまだ知られていない
1979年から創始者・荒木孝子が「アトリエすみれ」を設立。
1997年に【 BJ * sumire 】を荒木の姪・山中恵と共に法人化しました。
永く丁寧にものづくりを続けることを心がけ
現在は荒木孝子・山中恵・aYa の3名でデザインと講師を務めます。
タティングの起源
糸を巻いた舟形のシャトルを操作し、一本の糸でループと
それを固定する結び目からなる ノッティド・レース(結んで作るレース)
名称はよく似たインド特有の手芸、ノッティに由来する。
他のノッティド・レースに比べて軽やかで繊細な外観をもつため
フランスではフリボリテ(もろいもの)とも呼ばれることがありますが
起源は不明。
18世紀に西洋各国の貴婦人の間に流行し、馬車など移動中に
手軽に楽しめることから、 広まったといわれている。
一度覚えてしまうと、手元を見なくても作れることから
キャンドルの節約にもなると大変もてはやされ
エレガントな女性の教養として習うものとなり
日本でも、昭和初期のミッション系の女学生の手芸の教科に用いられた。
荒木 孝子 Takako Araki
1971年 緒方翠氏から 『永年、受け継がれた様式
(スタイル)を変えることなく丁寧に表現することが
できるのなら、生徒として通っても良いです。』 と
お許しを頂き、通わせて頂く事になってから
早いもので38年という歳月が流れました。
タティングを初めて見た あの日の感動が
いまだ続いていることの喜びは私の宝物です。
流行は常に変化していくものですが
時の流れによって、更に深みを増し
普遍的な美をあわせ持つ アンティークジュエリー
のように身に着ける人と共に時を刻んでほしい・・・
そんな願いをこめ 素材からディティールに至るまで
拘ったものづくりをしていけたらと思っております。
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山中 恵 Megumi Yamanaka
高校在学中に叔母(荒木孝子)から
作品制作の依頼を頂くようになってから
ずいぶん永い時間が経ちました。
気がつくと”シャトル”がいつも傍らにありました。
叔母から あらゆる技法を学び
いまでも尽きることなく 色々な発見があります。
タティングの技法の中に 天然石やリボン
麻などの異素材を取り込み
新しいデザイン制作はもとより
”つくる” ことの本当の意味が
やっと わかって来たような気がします。
長く大切に身に着けてもらえることをコンセプトに
これからも展開できたらと思っておりますので
是非一度 アトリエに遊びにいらしてください。
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a Y a
手芸家の母、山中恵の影響で小学生の頃から
ビーズに触れる。
ビーズと絹糸が創り出す繊細な作品に興味を持ち
荒木孝子に師事し、本格的にタティングを始める。
タティングにカジュアルな要素を取り入れて
いつも身に付けたくなるアクセサリーを製作している。
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出版
1990年2月 |
花と香りのプレゼント |
NHK出版 |
朝山制子他 共著 |
2002年2月 |
素敵なビーズジュエリー |
雄鶏社刊 |
荒木孝子・山中恵 共著 |
2003年3月 |
私のビーズジュエリー |
日本ヴォーグ社刊 |
荒木孝子・山中恵 共著 |
2003年12月 |
ビーズとリボンの素敵なジュエリー |
雄鶏社刊 |
荒木孝子・山中恵 共著 |
2009年2月 |
タティング&ビーズの素敵なジュエリー |
雄鶏社刊 |
荒木孝子・山中恵 共著 |
2014年4月 |
ハンドメイドの素敵なブレスレット |
成美堂出版 |
a Y a 著 |
イベント
1978年 |
日本編物手芸展にて 〔日本ヴォーグ社賞 金賞受賞〕 |
1979年 |
アトリエすみれ 設立 |
1980年 |
京都 ギャラリー田中彌 初個展
京都ルシアンカレッジにて 〔ビーズジュエリー〕 初開講 |
1985年 |
京都・大阪・神戸 NHK文化センター開講 |
1992年 |
広島ガラスの里・ベネチア館 〔作品常設展示〕 |
1994年 |
イギリス(リングオブターターズ会員) タティング作家 リンゼイ・ロジャースの自宅にて お互いの技術を向上するためスティ。 |
1995年 |
うめだ阪急セッセにて 〔スタジオコレクション〕 開催 2004年まで続く |
1997年 |
アトリエすみれ法人化 〔BJ*sumire〕 となる。
ヴォーグ学園 東京・大阪校 リンゼイ・ロジャースとのジョイントワークショップ開催 |
2006年 |
名古屋ハンドクラフトフェアー招待作家として参加 |
2007年 |
名古屋ハンドクラフトフェアー招待作家として参加 |
2008年 |
名古屋ハンドクラフトフェアー招待作家として参加
新宿伊勢丹 〔ビーズコレクション〕 初出展 |
2009年 |
恵比寿三越 xe クロスイー 〔荒木孝子 * ウタ・オーノ * 山中恵〕 コラボ展 |
メディア[テレビ]
1986年3月1日・4日 |
NHK婦人百科 |
荒木孝子 出演 |
1990年6月6日 |
NHK婦人百科 |
荒木孝子 出演 |
1991年7月7日 |
NHK婦人百科 |
荒木孝子 出演 |
2010年1月4日 |
NHKおしゃれ工房 |
山中恵 出演 |
メディア[掲載誌]
1978年 |
京都新聞 おとくにのひと |
1985年9月 |
家庭画報 〔私主催の趣味サロンへようこそ〕 世界文化社 |
1986年 |
SOPHIA 〔SOPHIA ORIGINAL〕 講談社 |
1993年春・夏号 |
家庭画報 〔グレースフル ウエディング〕 世界文化社 |
1993年冬号 |
流行通信 表紙 〔ウエディングブック〕 流行通信社 |
1994年夏・秋号 |
Oggi 〔ウエディング〕 小学館 |
1994年8月 |
毛糸だま 日本ヴォーグ社 |
1997年12月 |
京都新聞 あの人この人 |
ビージェイ・スミレに寄せて
’’優しくてはかなくて、本当に強いモノ’’
荒木先生と山中恵さんのタディングの作品は、あたたかくて優しい。
ヨーロッパを起源とする優雅さと奥深い表情に加えて
お二人のあたたかさと優しさと 「今」 のセンスが宿っている。
長い時間をビーズと共に過ごされてきた言葉の深さとまろやかさにも似て
「本物」 は、優しくてはかなくて、それでいて、本当に強いモノ。なのだと
静かに心に語りかけてきます。
デザイナー 清水ヨウコ
本の編集を長年していると、ごく稀に、感動で震えるような幸福な瞬間に出会います。
荒木さん、山中さんの作品を初めて知ったときがそうでした。
本当の上質とはこういうもののことを言うのだ、と思ったあの瞬間のことは、いまでもリアルに覚えています。
その後、お二人のお人柄に接して、あの繊細な作品が、
穏やかでやさしく、それでいて一本芯の通った人間性によって生みだされていることを知りました。
人間って本当にいいものだと思わせてくれた、素晴らしい経験です。
エディター 尾崎行輝